徳島はなぜ糖尿病死亡率 ワーストワンなの!? 徳島人と糖尿病についての関係を 考えてみた


こんにちは!

全国でも糖尿病患者がが多いと言われている

徳島県出身の 西新町二丁目クリニックの斎藤です。

今日は糖尿病についてお話ししようと思います。

 

 

 そもそも糖尿病ってどんな病気?

糖尿病は、遺伝子や環境の影響から、すい臓から分泌されるインスリンという血糖値を下げるホルモンの量の減少や、インスリンの働き低下を引き起こす病気です。

 

糖尿病には、以下のような種類があります。

・Ⅰ型糖尿病
遺伝子による先天性の病気で、若いころから発症することがあります。インスリンなしではコントロールできないことから、インスリン依存性糖尿病ともいわれます。

 

・Ⅱ型糖尿
主に生活習慣などから、中年以降に発症することが多いものです。インスリンがなくても、運動習慣や食生活の見直しで改善されるため、インスリン非依存性糖尿病ともいわれます。

 

・その他
妊娠糖尿病や、慢性膵炎などほかの病気に伴う糖尿病があります。

 

 徳島はなぜ糖尿病死亡率ワーストワンなのか?

徳島での糖尿病を考えるにあたって、ここでは主に生活習慣病が原因となるⅡ型糖尿病について掘り下げてみます。
インスリンは本来、血液中の糖分をエネルギーに変えるための働きをしています。インスリンが正常に働くことで、血液中に吸収された糖分はエネルギーとして、全身の筋肉や内臓に取り込まれます。

 

肥満や加齢など様々な要因によって糖尿病が起こると、食事のあとに血糖が上がったままずっと下がらず、常に高血糖の状態になります。

採血検査で血糖を測り、空腹時の血糖値が110mg/dl以上126mg/dl以下で要注意、127mg/dl以上で要受診となります。

また、HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)と呼ばれる、直近1か月~2か月間の血糖値の平均値を表す数値が5.6%以上6.4%以下(境界型糖尿病)で要注意、6.5%以上で要受診となります。

境界型糖尿病の段階で、病院を受診し、食事療法や、運動療法のアドバイスを受けることが大切です。

 

また、最近では、境界型糖尿病の段階で、食前に内服し、食事の吸収スピードを遅らせることにより、血糖値の上昇スピードを遅らせ、境界型糖尿病から糖尿病への進行を予防しやすくする内服薬も保険適応にて使用することができます。

 

HbA1cは、直近の1~2か月程度の血糖値の推移を知ることができる数値で、高血糖でいる期間が多いほど数値が高くなり、糖尿病の可能性が高まります
常に高血糖の状態でいると、動脈の血管にダメージを与え続け、将来的に脳梗塞や心筋梗塞などの命に関わる病気や、目の網膜と呼ばれるスクリーンの部分の血管が痛み、目が見えにくくなったり、腎臓の血管が痛み、腎不全に進行し、将来人工透析が必要になるケースもあります。

 

徳島県民は車社会のため、本当に歩くことが少ない県民です。そのため、運動不足が慢性的にあり、また肥満率も高く、小児の肥満率も高いことが問題視されています。
徳島県は野菜の摂取量も全国ワースト2であり、このことも糖尿病の死亡率が高い原因と考えられています。

 糖尿病の症状

糖尿病では、最初はまったく無症状のことが多いです。進行してくると血糖が上がることにより次のような症状が起こることがあります。このような症状が明らかに現れる段階では、それ以前から糖尿病の状態はかなり長く続いていると考えられるため、検診などで血糖値の異常があればすぐに病院を受診しましょう。

 

◇おしっこがたくさん出る

糖尿病では、血液に溜めきれなくなった糖分が尿にも出てしまいます。このときにたくさんの水分が必要になるため、尿の量が増えることがあります。

 

◇のどが渇く、たくさん水を飲む

上記のように尿がたくさん出る結果として、体内の水分が足りなくなって口が渇いたり、たくさん水を飲みたくなったりします。多飲多尿とよく言いますが、実は多尿から起こっているのですね。

 

◇体重が急に減った

インスリンが足りない、かつ機能が低下しているため、血液の中の糖分をエネルギーに変えることができません。そのため本来なら身体を構成しているタンパク質や脂肪を、生活するためのエネルギーに使ってしまうため、急に体重が減ってしまいます。

 

◇身体がだるい、すぐに疲れる

同様に、本来ならエネルギーとして使われる血液中の糖分を利用できなくなるため、少しの運動でエネルギー不足となり、疲れやすくなります。

 

◇食欲が止まらず、たくさん食べるようになる

糖分の代わりに脂肪を燃焼するようになるため、身体が飢餓状態であると勘違いして、満腹中枢がうまく働かなくなります。

このような症状が全くなく、検査値に異常が出ることも多くあります。次のような症状がないからといって甘く見ずに、数値に異常が出たらすぐに、通院や生活習慣の改善を始めることも大切です。

 

結果として、以前から良く食べていた人がますます食べるようになった割に、体重が減ってきた、というアンバランスな状況になることがあります。

 

 糖尿病セルフチェック

糖尿病は初期症状がないことが多いため、セルフチェックが非常に難しい病気です。
上記の初期症状に注意するのはもちろんのこと、自分が【糖尿病になりやすい人】にどれぐらい当てはまるのかも、チェックしてみましょう。

 

◇適正体重は維持できているか

適正体重は、次のように求めることができます。
【身長(m)】×【身長(m)】×22=【適正体重(kg)】
たとえば身長170cmの人ならば、およそ64kgです。いかがでしょうか。とくに男性の場合は、中肉中背より少し細身だね、という印象になるくらいの体重です。

自分の体重と適正体重を知り、それを意識するだけでも日々の生活習慣は少しずつ違ってくるものです。

 

◇内臓脂肪は溜まっていないか

体重のほかに、内臓脂肪の目安になる大切な指標が、【腹囲測定】です。おへその高さの腹囲を、次のような基準以下にキープすることを意識しましょう。

腹囲がこれ以上になると、【内臓脂肪型肥満】とされてしまいます。体重と同じように、自分の腹囲を測って意識することで、少しずつ生活習慣を変えていきましょう。

 

◇外食、間食が多くないか?

食生活の乱れは糖尿病の大好物です。動物性の脂質や糖質に偏りがちな外食や、カロリーをたくさん含んだ間食を続けていることで、糖尿病のリスクは高くなります。

外食をするときも野菜を意識して多く摂ったり、間食は時間と量を決めて少なめに摂ったりと、日々の生活の中で習慣を工夫することで、食生活を整えることができます。

 

 

◇1日どのぐらい歩いているか

厚生労働省によると、成人男性の1日の平均歩数はだいたい8200歩、成人女性の平均歩数はだいたい7300歩です。
徳島県の平均歩数はだいたい男性6200歩、女性6100歩。いかに少ないかがわかりますね。

 

1000歩は距離に換算するとだいたい600mぐらい、時間に換算すると10分程度なので、1日に男女ともに平均1時間以上歩いている計算になります。デスクワークの人では、そんなに歩いていない日も多いのではないでしょうか。

 

1日歩く歩数を1000歩増やすだけで、糖尿病のリスクは減らせます。10分間程度いつもより長く歩くように、または階段昇降では歩行の3倍のカロリーを消費するので、カロリーで考えると階段昇降ならば3分程度、だいたい2階分の階段をゆっくり上るようにしてみましょう。

 

 どうしたら糖尿病を予防できるの?

野菜を中心として、バランスのよい食事、カロリーは控えめ、炭水化物や甘い物で血糖値は上昇しますので、控えめが必要です。また、普段から、週に3回以上、一回30分以上の息切れしない程度の有酸素運動を定期的に行う習慣と、自覚症状なくても必ず1年に一回は健康診断を受診して血液検査を行い、少しでも異常値があれば医療機関を受診するようにしましょう。

 

 糖尿病になってしまったら?

糖尿病の治療の基本は、運動量を増やすことと、食事習慣の見直しです。これらがうまくいかず、血糖がコントロールできないときは、薬での治療を補助的に開始します。

内服薬でも血糖のコントロールがつかないときは、インスリンの注射を行います。起床時や各食前、寝る前にインスリンをお腹などに皮下注射することで、血糖を抑えることができます。

インスリン注射は手の動きや認知機能に問題がなければ、自分で毎日打つことになります。インスリン注射の導入時は、注射の打ち方や、血糖測定の方法の指導を受け、注射するインスリン量の調整をするため、数週間の教育入院となることがあります。

 

 糖尿病が引き起こす他の病気

血糖値が高いことはメタボリックシンドロームの診断基準の一つにもなっています。
メタボリックシンドロームは動脈硬化を促進して、脳卒中や心臓病のほか、糖尿病も引き起こすことがわかっています。

また、糖尿病はそれ自体よりも、合併症がこわい病気です。合併症とは、糖尿病が原因で起こる病気のことです。
血液にたくさん含まれた糖分が、末梢にある細い血管や神経を傷つけることで、身体のあちこちに異常が出てきます。とくに次の3つの病気は【糖尿病の3大合併症】と呼ばれ、日常生活や身体に大きな支障をきたす、こわい病気です。

◇網膜症
正式には【糖尿病性網膜症】といいます。網膜という目の中の部分の毛細血管が傷つくことで起こります。視力が低下してしまったり、眼底出血が起こったり、重症の場合は失明してしまうこともあります。

◇腎症
正式には【糖尿病性腎症】といいます。糖尿病では、腎臓に網の目のように張っている細い血管が傷つくことで、腎臓自体が傷ついてしまいます。結果として、血液の中の不要なものを尿に排泄する、という機能が低下し、重症の場合は、おしっこも出せなくなってしまいます。

尿が出ない状態では、人は3日もすると死んでしまいます。そうならないために、人工透析で血液から不要なものを取り除く治療をしますが、週に3日も通わなければならず、身体にもとても負担のかかる処置です。糖尿病性腎症で人工透析を新しく始める人は、毎年1万人以上います。

◇神経障害
高血糖によって末梢血管が傷つくことにより、末梢神経にも栄養がいかなくなり、特に手足の先などの感覚が鈍ってきます。

最初はピリピリしたりするだけですが、放置すると少しの傷でも治りが遅くなり、雑菌などへの抵抗力も弱くなるので、化膿しやすくなります。重症になると足先が腐るまで気付かず、その毒素が全身に回るのを防ぐために切断しなければならなくなってしまうこともあります。

また、糖尿病の神経障害は、自律神経も傷つけます。自律神経とは、交感神経と副交感神経の2種類があり、その2種類がバランスよく機能することで、全身の臓器の働きを整える役割をしています。

自律神経が傷ついてしまうと、消化機能が低下したり、立ちくらみを起こしやすくなったりします。また、低血糖や心臓発作など、身体の重大な変化に対する反応も鈍くなってしまうため、意識を失って倒れてしまうまで症状が出ないことがあります。そうすると、治療が遅れてしまい身体に大きなダメージを与えてしまいます。

◇大血管障害
脳梗塞や心筋梗塞、狭心症など、大切な血管が動脈硬化により、詰まりやすくなったり、つまったりする病気です。比較的体の中の大きな血管の動脈硬化は、境界型糖尿病の段階から無症状のうちに進行しており、特に空腹時血糖と、食後血糖の差が大きい(グルコーススパイク)状態で、痛みが進みやすくなりますので、境界型糖尿病の段階から、食事療法や運動療法による治療が大切です。
医療機関で相談しましょう。

 こんな方は要注意!

糖尿病になるには、次のような人が要注意です。
◇太っている人
肥満で内臓脂肪が蓄積していると、インスリンは沢山出ているにも関わらず、効き目が悪くなってしまいます。そのため糖を分解する能力が落ちて高血糖状態が続き、糖尿病になりやすくなります。

 


肥満とは、一般的にBMI(体格指数)25以上の人をいいます。
【BMI】=【体重(kg)】÷【身長(m)の2乗】

たとえば、170cmの成人男性が体重75kgというと一見、普通の体型のように聞こえますが、BMIにすると25.95になり、立派な肥満と判定されてしまうのです。

一口に肥満と言っても、【皮下脂肪型】の肥満と【内臓脂肪型】の肥満があり、後者の【内臓脂肪型】の方が、糖尿病をはじめする、さまざまな生活習慣病の元凶となりやすい肥満です。

お腹を出してみて、ぷにゅっとつまめるのは皮下脂肪型、おなかが出ている割に張っていてつまめないのは内臓脂肪型、と考えてだいたい間違いないです。皮下脂肪に比べて内臓脂肪は減らしづらいこともわかっています。

◇家族に糖尿病の人がいる
Ⅰ型糖尿病だけでなく、Ⅱ型糖尿病にも遺伝子が関係することもわかっています。といっても、Ⅱ型糖尿病は遺伝子だけが原因で起こるのではなく、遺伝的に糖尿病になりやすい体質を持った人が、乱れた生活習慣を送ることによって発症します。

肥満で内臓脂肪が蓄積していると、インスリンは沢山出ているにも関わらず、効き目が悪くなってしまいます。そのため糖を分解する能力が落ちて高血糖状態が続き、糖尿病になりやすくなります。

◇運動不足の人
運動量が日ごろから少ない人は、内臓脂肪型の肥満になりやすく、糖尿病をはじめとする生活習慣病にもかかりやすいことがわかっています。徳島県は車社会で、本当に近くのコンビニに行くにも車で出かけるため、慢性的な運動不足と考えられます。都会に行くと、車移動と違って電車移動は驚くほど歩くことに気づきます。

適度な運動をすることは、エネルギーを消費して肥満を予防するだけでなく、インスリンの働きを高める効果もあります。

◇欧米スタイルの生活習慣
このほかにも、高血圧の人、高脂血症の人は、それらの病気がない人よりも糖尿病になりやすいことがわかっています。

 

 

糖尿病の一番の要因は生活習慣です。たとえば、日本人と日系アメリカ人を比べると、日本人よりも日系アメリカ人で糖尿病患者数が2~3倍多いことがわかっています。

同じ遺伝子を持っていても、環境や生活習慣によって糖尿病にかかりやすくなるのです。今後、私たちの生活がますます欧米化するに伴い、糖尿病になる人もさらに増えていくと予想されています。

 

 糖尿病って治るの?

こんなに怖い合併症がたくさんある糖尿病ですが、うまく付き合い、血糖値のコントロールをしっかりしておけば、糖尿病のない方と同じような予後を送ることができます。そのためには、以下のようなことが大切です。

 

◇糖尿病は予防しましょう
糖尿病は、まずはならないように予防することが大切です。暴飲暴食をせず、自分の適正体重を把握して適度な運動を行い、その維持に努めることで、糖尿病予防になります。

◇正しい生活習慣と治療で、合併症の悪化を予防しましょう
糖尿病になってしまったあとは、それ以上に合併症を起こさないために、治療と生活習慣の見直しをすることが大切です。

糖尿病になったあとも、糖尿病の正しいコントロールを行って、HbA1cが1%下がると、腎症など合併症の危険度が4分の1になる、という研究結果があります。

「昨日飲み会だったから、今日の昼は野菜中心で。」、「毎日1階分だけ階段をのぼろう」など、日ごろの少しずつの生活習慣の改善の意識が大切です。

◇糖尿病は適切に治療しましょう
健康診断で「糖尿病の予備軍」と指摘されたら、「大丈夫だろう」と思わずに、まずは病院を受診しましょう。厚生労働省によると、糖尿病が疑われる人の約半数しか受診、治療していないことがわかっています。

予備軍と言われるぐらい軽度の異常」、と思いがちですが、その軽度の異常が長期間続くことで、腎臓や目などで合併症はどんどん進んでいます。自分の身体を大切にするためにも、糖尿病が疑われたらまずは、医療機関を受診するようにしましょう。

 

当院では、糖尿病を専門とする、管理栄養士が個別に食生活についてもサポートをさせて頂いております。

一回だけの食事相談では、なかなか実践は難しですが、少しずつ取り組んで頂き、毎月一回程度定期的にサポートさせていただくことにより、血糖改善の成果がでて、糖尿病治療薬を減量きたり、お薬を使用せずに、数値の改善に成功している方もいらっしゃいます。


まずは、お気軽に受診して頂き、一緒に血糖値の改善をめざしましょう。

nsnc

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