内科
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心臓の機能が低下して、体に十分な血液を送り出せなくなった状態を「心不全」といいます。
心臓から血液が全身に行き渡らなくなると、心臓はなんとか血流を保とうとして、たくさん血液を溜め込むようになり、左心室の上流にある肺の血管に血液がうっ滞するようになります。こうなると、体を動かすと苦しいといった「労作時息切れ」が現れるようになります。また、全身の血管の血液のうっ滞は、むくみ(浮腫)を引き起こします。
心不全を引き起こす病気や原因には次のものが挙げられます。
高血圧・貧血・腎臓病・悪性腫瘍に対する化学療法・放射線療法・甲状腺機能亢進症・バセドウ病・過度のアルコール摂取・ウイルス感染症・薬物中毒・乱れた生活習慣や肥満、加齢、喫煙、過労、ストレス
体に必要な酸素や栄養が足りなくなるので、坂道や階段で息切れがしたり、疲れやすくなります。細い血管にまで血液が行き渡らなくなるので、手足の先が冷たく、肌の色が悪くなることもあります。
腎臓に流れる血液が少なくなって尿の量が減り、水分が体内に貯留してくると、足の甲やすねのあたりがむくんだり、体重が1週間で2~3キロ増加したりします。やがて、体の中で血液が滞る「うっ血」が進むと、おなかが膨らんだり、肺に血がたまる(肺うっ血)と水分が肺にしみだし、さらに進むと酸欠状態になるので、安静にしていても呼吸が困難になります。息切れや足のむくみは、心不全の患者さんで頻度の多い初期症状ですので、これらの症状がある場合は、早めに医療機関の受診をお勧めします。
心不全かどうかを診断するためには、まず、息切れや動悸、むくみといった心不全特有の症状について問診を行い、さらに、聴診、胸部X線検査、心電図検査、心エコー検査、血液検査などのさまざまな検査を行って、総合的に判断します。
採血で心臓の状態がわかるBNP検査
特に、心不全では「血液検査」が有力な手がかりになります。これは心臓から分泌されるホルモンの一種である脳性ナトリウム利尿ペプチド(BNP)を測定します。BNPとは心臓(おもに心室)から分泌されるホルモンで、利尿作用、血管拡張作用、交感神経抑制、心肥大抑制などの作用があり、心筋を保護するように働きます。心臓に負荷が増えたり心筋の肥大がおこると増加するので、血液中の濃度を調べることで、心臓の状態がわかります。一般的にBNPが高値であるほど症状は強く、重症になるとされています。
心臓の状態を検査する一般的な方法として心電図が広く行われていますが、心電図とBNP検査の両方を行うことで、より心臓病の発見率の感度があがることも報告されています。心不全の方だけでなく、何となく心疾患の症状を感じる方や、動脈硬化を指摘された方、高血圧、脂質異常症、肥満などリスクの高い方は、一度BNP値のチェックをお勧めします。お気軽にご相談ください。
治療の原則は、心臓の働きが悪くなっている原因をはっきりさせ、その原因となる病気を治療することです。心筋梗塞や狭心症、弁膜症など、心不全を引き起こしている原因が明確な場合は、それぞれの疾患に対する治療が行われます。
狭心症や心筋梗塞が原因であれば、冠動脈にステントを挿入したり、場合によって冠動脈バイパス手術をしたりすることが必要です。心臓弁膜症では弁を修復したり、取り換えたりする手術が効果的です。一方で、高齢の弁膜症の方には、外科手術が困難な場合も少なくありません。近年では、そのような患者さん向けに体に負担の少ないカテーテル治療が応用されています。
薬物治療は、心不全治療の基本となります。薬物治療の目的は、息切れなどの症状を改善し生活の質(QOL)を高めることと、これ以上の悪化を防ぎ、死亡率を下げることです。
血液のうっ滞症状を改善するためによく処方されるのが、利尿薬です。体に溜まった水分やナトリウムを尿で出すことによって、息切れやむくみなどの症状を軽くします。
心不全悪化を予防するために用いられるのは、左室の収縮機能の低下が原因で起きる「収縮不全」では
①アンジオテンシン変換酵素(ACE)阻害薬、ACE阻害薬が副作用などで使えない場合はアンジオテンシン受容体拮抗薬(ARB)
②交感神経の緊張を抑えるベータ(β)遮断薬
③アルドステロン拮抗薬
があります。これらの薬は心不全の症状がなくても、心臓の機能が低下していることが分かった段階から始めたほうがよいと考えられます。
一方、左室の収縮機能の保持された「拡張不全」については、有効な薬が現在のところ残念ながら存在しません。心不全の症状をとるために、収縮不全と同様、利尿薬が有効であることに加えて、拡張不全の患者さんでは、生活習慣病や心房細動などを合併していることが多いため、それらの治療をしっかり行うことが大切です。
心不全の患者さんは、薬物療法に加えて日常の生活管理が特に重要です。
【心不全患者さんの生活のポイント】
1.薬の服用を必ず継続する事
体調が良いとついつい内服を忘れがちですが、心不全悪化の原因として内服の中断が最も多い原因です。必ず継続して内服しましょう。
2.食生活に気を付ける事
塩分を取りすぎると、心臓に負担がかかってしまいます。1日6g未満を目標にしましょう。
3.自己管理を行う事
毎日血圧や体重を測り、心不全の症状が出ていないかチェックしましょう。
4.禁煙
タバコは心臓だけでなく、肺にも悪影響を及ぼし、がんの原因にもなります。
5.長時間の入浴や熱いお風呂は避ける
入浴が長すぎたりお湯が熱すぎたりすると心臓に負担がかかります。冬場は脱衣所を十分暖めておきましょう。
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西新町バス停下車
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