生活習慣病とは

長年にわたる悪い生活習慣によって引き起こされてしまうのが生活習慣病です。食事や運動不足、ストレス、喫煙や過度の飲酒といった日々の生活習慣が、肥満症や糖尿病、高血圧、脂質異常症、さらにはがん、脳卒中、心臓病など多くの疾病の発症や進行に深くかかわっていることが明らかになっています。

生活習慣病の原因

1．不規則な生活
2．食生活の乱れ
3．飲酒や喫煙
4．過労やストレス
5．運動不足
6．老化
7．遺伝

生活習慣病の症状

生活習慣病の多くは、本人に全く自覚症状のないまま進行してさまざまな病気を引き起こします。例えば、脂質異常症になると、知らない間に動脈硬化を進行させて、ある日突然、心筋梗塞や脳梗塞を引き起こし、場合によっては命にかかわることもあります。

健康診断などで、高血圧や脂質異常などを指摘されても、本人は痛みや症状がないため、そのまま放置したり、忘れてしまったりして、気が付いたらいつの間にか重症になっていたということが多いのです。生活習慣病について十分な知識を持ち、予防意識を高めることが重要です。

生活習慣病の早期発見と予防

• 定期健診をきちんと受けましょう 自覚症状のない生活習慣病を早期に発見するために欠かせないのが定期健診です。健診では必ず尿検査や血液検査が行われます。これらの検査の数値によって、生活習慣病のリスクとなる脂質異常症や糖尿病などの早期発見が可能になります。
• メタボリックシンドロームの危険性 「内臓肥満・脂質異常症・高血糖・高血圧」といった動脈硬化の危険因子を複数あわせもった状態を、「メタボリックシンドローム」といいます。一つひとつの程度は軽くても、いくつか重なると、動脈硬化の進行が加速化し、心臓病や脳梗塞など重大な病気を引き起こしてしまいます。
  メタボリックシンドロームの診断基準は下記の通りです。当てはまる方は、メタボ解消と生活習慣の改善に取り組みましょう。
• メタボリックシンドロームの診断基準 おへその高さの腹囲が「男性８５ｃｍ以上、女性９０ｃｍ以上」の場合に、内臓脂肪型肥満と判断されます。それに加えて「高脂血症、高血圧、高血糖」のうち、２つ以上の項目に当てはまると、メタボリックシンドロームと診断されます。